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【現地レポート⑦】終盤までもつれる展開もマリに競り負けて日本は8位

「FIBA U19 女子ワールドカップ2019」の最終日、日本は7位決定戦でマリと対戦し、接戦の末に 62-65 で敗退。8位で大会を終えることとなった。

 出だしに #11 今野紀花のジャンプシュートに #2 東藤なな子の速攻、#0 奥山理々嘉の3ポイントシュートとスタートダッシュに成功した日本。その後も ♯1 竹原レイラらが続き、終盤に点差を詰められたものの、第1クォーターは 24-17 と7点リードして終える。

 しかし、「第2クォーターが…。シュートは打っているんです。いいシュートなので、それを入れ切れるかどうか。当然、選手のせいではないのですが、どうしてもここ3試合は第2クォーターの内容が試合全体に響いたと思います」と、萩原美樹子ヘッドコーチが言うように、またしても第2クォーターで得点が伸び悩んでしまう。

 その間にマリはインサイドやドライブで連続得点。そこからは一進一退となり、日本は2点差に詰められて前半を終了した。

 勢いに乗るマリは後半も高さと腕の長さを生かしたリバウンドから得点へとつなげていく。要所で3ポイントシュートも決まったマリに振り回される形となった日本は、第3クォーターを終えて8点のビハインドを負ってしまった。

 だが、第4クォーターで息を吹き返した日本は #9 石原柚香、奥山の3ポイントシュートや今野のドライブなどで追随。残り2分には同点に追いついたのだが…。その後、高さを生かして得点するマリに対し、日本はシュートが枠をとらえきれず。残り4秒から同点を狙ったラストチャンスも点には繋げられなかった。

 予選ラウンド初戦ではヨーロッパ1位のドイツを破った日本。だが、初戦の勢いにかげりが出ると、準々決勝、順位決定戦の2試合ともに競り負ける展開に。これには、「大会の入りはいいのだけれど、段々と消耗してくる。ここが日本の課題だと思っていて、12人使えるメンバーを選んでいますが、最後のほうになると固定されてしまうところがあったので、大会中のコンディショニング、12人が全員戦える状況にするというのは課題だと思います」と、萩原ヘッドコーチは語った。

 また、キャプテンの石原も「勝っている試合はディフェンスとそこからのリバウンドができていたけれど、悪い流れの時にオフェンスもディフェンスも両方ダメになるので、せめてディフェンスだけでもやり切る、徹底する力が必要だったと思います。ドライブは警戒されてて、その後の合わせのパスも、普段ならカットされないようなものが相手の手の長さでパスカットされてしまったので、そういったところが対応できていなかったと思います。でも、日本のトランジションが通用したところはあったので、大学でも自分が攻めれるようになって、もっと周りを使えるようになりたいと思います」と、世界を相手にした感想とともに、自身の今後の抱負を語り、大会を締めくくった。

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