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【現地レポート⑥】得点が伸びなかった日本がカナダに惜敗

「FIBA U19 女子ワールドカップ2019」の5-8位決定戦に臨んだ日本はカナダと対戦。試合は終盤までもつれる展開となったが、59‐62で惜敗し、最終日は7位決定戦に進むこととなった。

 ファーストシュートこそカナダに決められたものの、その後は今大会初スターターとなった #0 奥山理々嘉の3ポイントシュートや #11 今野紀花の速攻などで日本もテンポ良く得点。そのまま第1クォーターは3点リードして終えた。

 しかし、「前半は重かった」と萩原美樹子ヘッドコーチが言うように、日本はオフェンスでの波に乗り切れない。第2クォーターではそれが顕著に出て、開始から約5分間を無得点となってしまった。

 逆にその間、カナダは3ポイントシュートが決まり、「ディフェンスは悪くはなかったのですが、相手の3ポイントシュートが当たり始めて、そこからディフェンスが広がった時にダックインされてしまったところは後手に回った感じがします」と萩原ヘッドコーチ。日本はファウルもこんでしまい、フリースローからコツコツとカナダに追加点を許してしまった。

 それでも後半、7点を追う日本は、第3クォーター序盤に #9 石原柚香、#2 東藤なな子の連続3ポイントシュートが決まり、一気に点差を2点にまで詰める。だが、カナダもお返しとばかりに3ポイントシュートを沈め、第3クォーターは45‐49と日本の4点ビハインドで終えた。

 しかし第4クォーター、日本は「後半はディフェンスが良くなり、相手に悪いシュートを打たせて、そのリバウンドが取れたことで、走ることができたと思います」(萩原ヘッドコーチ) と、徐々にペースをつかむ。東藤の速攻や #23 池田沙紀のドライブなどで開始2分半でカナダに追いつくと、カナダのタイムアウト開けには #6石牧葵の3ポイントシュートで逆転に成功した。

 だが、その後得点を重ねたのはインサイドとアウトサイドでバランス良く攻めたカナダ。逆に日本は決定打を欠き、残り8秒で3点差負けの状態での攻めも得点に繋げることはできず、そのまま3点差で涙をのんだ。
 
 これで日本は、大会最終日は7位決定戦に臨むことに。相手はマリとアフリカ勢との戦いとなる。

「今日もそうなのですが、もちろん順位も大事だけれど、負けた試合の後に何をするかが大事だと選手には言いました。今日も負けたけれど明日試合はある。その中で何をするかが選手たちの価値が問われると思います。そういった意味では今日も後半、しっかりと戦ってくれたので、明日も期待したいです」と、萩原ヘッドコーチは最終日に向けた思いを語った。

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