MENU

【現地レポート①】気持ちで決めたキャプテンのビッグシュートも飛び出した日本が初戦を勝利!

 タイ・バンコク開催の「FIBA U19 女子ワールドカップ2019」が7月20日、開幕した。
 19歳以下の選手たちが世界一を争うこの大会は、各大陸予選を勝ち上がった16か国が参加。日本は昨年11月に「FIBA U18 女子アジア選手権大会」の結果からアジア2位での出場となった。

 4ブロックに分かれて行う予選ラウンド。各ブロック4チームが名を連ねるが、日本はドイツ、スペイン、コロンビアと同組に。特にヨーロッパ1位のドイツに2位のスペインまでも同ブロックという中、日本は初戦でいきなりドイツ戦を迎えた。

 試合は、第1クォーターから接戦の様相に。ドイツはスターターのうち3人が190㎝以上という利点を生かしてインサイドで得点すると、日本は速い展開からの攻撃で対抗。前半は、第2クォーター終盤に #23 池田沙紀の3ポイントシュートが決まった日本が 41‐37 と僅かにリードして終了した。

 後半も日本が2~3点をリードする展開に。日本は前半と変わらず体を張ったディフェンスでインサイドの得点を抑える。また、ボックスアウトからセカンドチャンスを与えなかった。このタフな攻防に疲れてきたドイツはファウルが多くなるが、日本もシュート確率が落ち始めてしまう。すると第4クォーター出だしに逆転を喫する展開に。しかし、一時は7点のビハインドをつけられたが、終盤に #25 大原咲織の得点でじりじりと追い上げると、残り2分を切ってからキャプテン #9 石原柚香の3ポイントシュートで再逆転。その後も石原の2本の3ポイントシュートを沈め勝負あり。74‐67 でヨーロッパチャンピオンを撃破した。

「センターのところはある程度やられると思っていました。ただ、(他の選手が) 寄り過ぎてローテーションでディフェンスをしていくと、いつもそれで最後に疲れていたので、多少はやられのるを覚悟して、なるべくダブルチームには行かないようにしました。(大会直前の練習ゲームで) 女子 U19 アメリカ代表と対戦してポストの強さを彼女たちが勉強してくれたことが大きく、だいぶ選手個々で守れたかなと感じています」
 試合後、萩原美樹子ヘッドコーチはポイントとなったインサイドのディフェンスについて、そう語った。

 一方、勝利を手繰り寄せるビッグシュートを沈めた石原は、「今までこの大会のためにいろんなことをスタッフの方が考えてくれて、それを選手たちでも意見を言いながら練習を積んできました。後はそれを試合で出すだけという感じだったので、全部が出来たわけではないけれど、チャレンジャーとして戦えたのが良かったと思います」と試合の感想を語った。また、自身の3ポイントシュートについては、「気持ちだと思っていました。それにみんなからのパスを絶対決めたいなと思っていたので、くれたパスをしっかり思い切って打とうと思っていました」と振り返った。

 強豪相手に初戦を白星発進となった日本。第2戦はヨーロッパ2位のスペインと対戦。こちらも激戦必至だが、初戦の勢いを持って連勝を飾りたいところだ。

page top